ベーカリー Essai が作るものと使うもの

エッセイが作るものは焼き菓子とパン。
低FODMAPで完成するものと、ほどほどのFODMAPのものも作ります。
時に、両立するのは難しいけれど、植物性食材だけでヴィーガンのパンやお菓子へも展開します。
タラーリは日本仕様にアレンジしたヴァージョンも。

バリエーション豊富に少しずつ

データ上では低FODMAPには分類されない食材にもさまざまなバリエーションがあって、お腹の不調が現れるとしても、比較的緩やかなものもあります。
例えば、小麦粉にもいろいろな種類があります。
精製された肌理の細かい薄力粉、粗挽きの全粒粉、そして、有機栽培、鮮度…

一口に小麦粉と言っても、過敏性腸症候群の症状をどの程度もたらすかは、今、あなたが口にするその小麦粉によって変わるものです。
そして、その時の体調、ストレスレベルも影響します。

FODMAPを考慮する食べ方は、決して◯×式ではありません。どのくらい食べるかという、そのポーションで線引きします。
少量でもFODMAP値が高い食材ももちろんありますが、果物でも野菜でも、少量なら安心して食べられるものも思いのほか多いのです。

“バリエーション豊富に少しずつ”

これは、低FODMAP食に限らず、食について語る時には必ずと言っていいほど共通した表現です。
調子の悪い時でなければ、低FODMAP食材も食べたい時には少し食べれば心が落ち着きます。症状の出方も緩やかなものです。

使い方・選び方で、症状の出にくいお菓子やパンは、私と私の身近な過敏性腸症候群持ちの人たちの経験値で、ですが、作っています。
だから、南イタリアのスナックパン“タラーリ”も作ります。
ほどほどFODMAPなら、ヴィーガンだった!なんてことも珍しくありません。

あれはダメ、これもダメの考え方は取り上げずに“これくらいなら大丈夫”と調節しながら楽しみ、味わって、心も体も快調でいましょう。

自家製酵母

エッセイのパンとお菓子は、レーズンなどの果実、ハーブ、自家製ヨーグルト、麹、酒粕などで起こした”酵母”を元に小麦粉やそば粉などで作った”発酵種”で膨らませています。
酵母は季節や作るパンやお菓子とのパートナーシップがしっくりするものを組み合わせています。

タラーリ Taralli

Essai の思い出の南イタリアのスナックパン
日本仕様にアレンジしたタラーリも。